こんにちは。フィナンシェをこよなく愛する♡フィナンシェ好きのHARUKAです。
フィナンシェを産んだ国おフランス!
今回はフィナンシェの仲間、フランスの焼き菓子についてまとめていきたいと思います。ケーキやシュークリーム系などの日持ちしないものは除外してあります。
1.フィナンシェ
ロレーヌ地方(現在のグランエスト地方)からパリ発祥とされる「お金持ち」「金融家」を意味する人気のフランス焼き菓子です。外側サクサク&内側しっとりの食感と焦がしバターとアーモンドの風味がたまりません。材料は焦がしバター、薄力粉、砂糖、卵白、アーモンドプードル。バターを焦がして生地を混ぜてオーブンで焼き上げています。
詳しくは「フィナンシェとは?フィナンシェとマドレーヌの違いも徹底解説」もご覧ください。
私とフィナンシェの出会いは銀座一丁目のオシャレカフェ、アンリ・シャルパンティエでお茶をした時にお土産で購入したフィナンシェが美味しかったからです。こんなに美味しいものがあるんだと驚きましたね!
「アンリ・シャルパンティエのプレーンフィナンシェ」の商品レビューもしているので、よろしければご覧ください。
2.マドレーヌ
貝殻型の型で焼かれた小さなパウンドケーキの一種。甘くてほろっとした美味しさが魅力。こちらもロレーヌ地方(現在のグランエスト地方)発祥とされています。フィナンシェとは異なり、外側も内側もしっとりふわふわしているのが特徴です。材料はバター、薄力粉、砂糖、全卵、ベーキングパウダー、バニラエッセンスなどなど。バターは焦がしません。
詳しくは「フィナンシェとは?フィナンシェとマドレーヌの違いも徹底解説」もご覧ください。
マドレーヌは日本人にとって馴染みの洋菓子かと思います。我が家では小さい頃から家に常備されていましたね。私はフィナンシェブログを立ち上げるくらいのフィナンシェ好きなのですが、私の母はマドレーヌ好きで毎日たくさん食べています。(フィナンシェもあげると喜びます)レビューブログは書いていませんが、マドレーヌもアンリ・シャルパンティエで美味しいの買えますね。
3.マカロン
卵白とアーモンドパウダーと砂糖を使用したカラフルな生地の間にクリームをサンドした甘くて可愛い乙女なお菓子。生地の彩りがピンクや黄緑などでとってもポップ。その歴史はヴァロワ王朝時代にイタリア・メディチ家から、アンリ2世のもとへ嫁いできたカトリーヌ・ド・メディシスによって伝えられた、元々はイタリア発祥のマッケンローネが大元だとか。
日本では2005年頃にすごく流行りましたね。2006年に公開されたソフィア・コッポラ監督のマリー・アントワネットの映画でも、可愛くてカラフルなマカロンが出てて、ロココなドレスとかとっても可愛くて、とても映え映えな映画でしたよね^^ 影響受けて原宿とかでマカロンの食品サンプルのようなネックレスを買いましたね。映画公開当時はそんな昔からマカロンなんてあったの?と思っていたけれど、ヴァロワ朝時代に伝わったのであれば、ブルボン朝時代ではもはや定番のお菓子ですよね。今では日本でも定番化しましたね。
4.ラングドシャ
フランス・ノルマンディー地方発祥の薄いクッキーです。薄くてパリッとした食感のアーモンド入り焼き菓子。フランス後で「猫の舌」という意味を持ちます。バターと卵白を使用した生地は、甘くリッチな味わい。
基本の形は平らな形状ですが、棒状に巻いたり、一口サイズにしたり、チョココーティングしたり、ホワイトチョコを挟んでみたりと色々な形がある上、スーパーマーケットのお菓子もラングドシャっぽいものが多いです。美味しいです。
デパ地下で買う「YokMokのシガール」とか、「白い恋人」みたいなお土産系とか、「ブルボンのプチホワイト」みたいにスーパーで売っているお菓子とか色々な場所でラングドシャは日常的に目にしますよね。コーン部分にラングドシャ生地を使った「クレミア」のソフトクリームも大好きです♡
5.フロランタン
キャラメルコーティングされたスライスアーモンドがサブレ生地の上に載っている焼き菓子。
こちらもマカロン同様、イタリア出身の王妃、カトリーヌ・ド・メディシスがフランス国内に広めたお菓子です。フロランタンとはフランス語で「フィレンツェの」という形容詞だそう。王妃の出身がフィレンツェであったためとか。(※諸説あり)
私がフロランタンの存在を認識したのは、通勤の地下鉄駅にあったファミマの自動販売機です。電車遅延があり、あまりにもお腹が空いていたので、自販機で買ってみたところ、美味しかったのでハマってしまい、それから1ヶ月間毎朝食べてしまいました(笑)
6.ダックワーズ
アーモンド風味のメレンゲを使った焼き菓子で、生地の間にクリームをサンドしています。メレンゲをたっぷり使った軽い食感が特徴です。外はパリッと、中はふわっとした食感で、フランスではホールケーキの土台としても使用されています。名前の語源はフランス南東部のダックスという街の名前。
19世紀にダックスで作られていた「アンリ4世」というお菓子がその原型とされ、スポンジ生地を改良し、ダックワーズとなったそうです。写真のような小判形は日本生まれ(福岡の「パリ16区」という洋菓子店のオーナーシェフが考案)、現在ではフランスでも小判形のダックワーズが売られているそうです。
紛らわしいのですが、上記マカロンであげたカトリーヌ・ド・メディシスの夫はアンリ2世で、アンリ4世はアンリ2世夫妻の娘婿(親戚)です。
7.タルトタタン
フランス版アップルパイ!
タルトタタンが生まれたのは19世紀のフランスのサントルヴァルロワール地方のラモットブーヴロンという町のタタン姉妹がりんごのタルトを作ろうと思ったのに、うっかりタルト生地を敷き忘れて、あわててタルトを上から被せて焼いて、ひっくり返したら美味しいタルトになりました!という奇跡のケーキ。
8.クイニーアマン
フランス北西部ブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子。ブルトン語で「バターの菓子」という意味を持ち、デニッシュのような生地をキャラメルコーティングした焼き菓子。表面のパリパリサクサクな食感と、芳醇なバターの味わいが楽しめます。
1860年に小麦粉が不足していたのですが、バターは大量にあった状況で、とあるパン屋の店主が小麦粉400g、バター300g、砂糖300gという通常のパンでは考えられない配分のパン生地を作って焼いたところ、とても美味しいお菓子・クイニーアマンが出来上がったとのことです。まさに「(小麦粉で)パンが(作れ)ないならお菓子を食べれば良いじゃない」状態だったんですね。ちなみにこのお言葉の刺すお菓子とはブリオッシュのことらしいですね。
デニッシュとブリオッシュの違いは、デニッシュは生地が層をなしてサクッとした食感のパンである一方、ブリオッシュはバター・卵・砂糖を使った軽く膨らんだリッチな生地のパンで、フランスでは、パン屋でも菓子屋でも売られていました。
日本では焼き菓子屋さんよりもパン屋さんで見かける機会の方が多いような気がするのですが、クロワッサン以上にカロリー爆弾なので、注意が必要ですね。
9.クグロフ
フランス北部のドイツとスイスの国境付近のアルザス地方の伝統的な焼き菓子です。小麦粉・バター・卵・砂糖などの生地を発酵させて作ったパンのようなお菓子です。王冠のような形をしていて、クリスマスに食べる定番菓子。洋酒漬けのドライフルーツがたくさん入っています。フランスだけでなく、オーストリアやスイスでも良く食べられているようです。
マリー・アントワネットがオーストリアからフランスへ嫁ぐ際に持ち込んだとされるお菓子ですね。マリー・アントワネットはいつも食べていた大好物だったようです。もともとはフランスのアルザス地方の郷土菓子だったようなにですが、父の出身がアルザスだったようで、ウィーンに伝わり、ベルサイユで人気になる…という逆輸入パターンですね。ちなみにアルザス地方は国境なので、フランスになったりドイツになったり歴史的に大変な地方だったようです。
日本ではパン屋さんでお目にかかれると思います。
10.カヌレ
ラム酒が使われたお菓子。香ばしい色の外側はカリカリしているが、中はしっとりしている。
16世紀頃、ワインの産地で有名なフランス・ボルドーの修道院で生まれたとされており、ワイン製造の過程であまってしまう卵黄を活用するためのお菓子として作られたようです。
最近カヌレブームが来ていますね!どこもかしこもカヌレだらけです。カヌレにあう飲み物はコーヒー紅茶だけでなく、ワインとの組み合わせも最高なんですよ!さすがボルドー地方で誕生しただけありますよね!!
11.ガトーバスク
アーモンド入りのクッキー生地にカスタードクリームやアーモンドクリーム、またはジャムなどを挟んで焼いたお菓子。名前のとおり、スペインとの国境にあるバスク地方の伝統菓子で、18世紀頃にビスコチャフという漁師のための日持ちのするパンが19世紀にお菓子に変化したもののようです。ちなみにバスクチーズケーキとは別物です。
12.サブレ
クッキーはどこの国から伝わったのでしょうか?
…答えはアメリカです!ビスケットはイギリス、フランスから伝わったのは「サブレ」です!
厳密にいうとクッキーとビスケットに違いは無いようで、アメリカ英語かイギリス英語かとの違いのみのようです。一方のサブレはクッキ=ビスケットの中の一つで、バターの風味が強く、サクサクとした軽い食感が特徴です。つまりサクサクしたクッキーということ♪
一般的なサブレにはショートニングやバターが使われており、ベーキングパウダーは使われていないため、サクッとした軽い食感になるようです。このサクサクとした食感が砂に似ていることから、フランス語で「砂」を意味する「sable(サブル)」に由来しこの名前になったとか、(※諸説1)または、17世紀にサブレ伯爵夫人のレシピがフランスの社交界で人気になり、そこから世界中に広まったとからだともいわれています(※諸説2)
サブレと言われると鳩サブレを思い出してしまいますね^^個人的にはデパ地下で売っている「サブレミシェル」の缶入りサブレが好きですね^^
13.ブールドネージュ
フランス語で「雪玉」の意味を持ち、英語圏ではそのまま「スノーボール」と呼ばれています。卵を使わず、バターと砂糖、粉類だけで作られたクッキーの表面に粉砂糖をまぶしたものです。雪玉のような白くて丸くて可愛らしい見た目と、ホロホロと口の中で崩れていく食感がたまりません。
起源はスペイン・アンダルシア地方の伝統菓子「ポルボロン」とされていますが、作り方や食感は違うようです。
ブールドネージュはデパ地下や洋菓子店でも売っていますが、個人的に無印良品のがコスパ良しで良く買ってしまいますね。
14.ガレット・デ・ロワ
フランスの伝統焼き菓子。アーモンドクリームが入ったパイ菓子で、その上に髪の王冠を載せたものが一般的。中に「フェーブ」という陶製の小さい人形が入っているので、誤飲しないように注意が必要です。1月6日(東方の三博士がキリストのもとを訪れ、その誕生を祝福した日)に家族で切り分けて食べ、小さい人形が当たった人は神の王冠を被り、1年間は幸運が続くとされています。地方問わずフランス全土で食べられているそうです。
何故陶器の人形を入れるのか。もともとはそら豆を入れていたようなのですが、19世紀に陶磁器が流行していたので、パリのお菓子屋さんがドイツのマイセン(陶磁器で有名な街)に注文した陶器人形を入れ始めたことがきっかけのようです。元来キリスト生誕を祝うお菓子なので、フェーヴは赤ちゃんのキリストの人形だったようですが、現在では色々な可愛いフェーヴが売られているようで、どんなものが出てくるのか楽しみですね。
ちなみに日本のガレット・デ・ロワのフェーヴはパイの中に入っているのではなく、飲み込むと危ないためか、別添えになっていますね。
15.ガレット・ブルトンヌ
モンサンミッシェルで有名なフランスのブルターニュ地方の伝統的なバターたっぷり厚焼きのサブレーです。ザクッ、ホロっとした食感と、たっぷりのバターの風味がたまりません。ブルトンヌとは「ブルターニュ風の」という意味。
ブルターニュ地方はイギリス海峡にある島で、ケルト人がイギリスからブルターニュに移り住んだ際に、イギリスの伝統菓子ショートブレットを伝え、ブルターニュ地方の有塩バターを使い作られたのが起源だそう。
たしかにガレット・ブルトンヌもショートブレッドも似ているかもしれない。。。
まとめ
フランスの焼き菓子をまとめてみました!
「フィナンシェ=アーモンドのお菓子」と思っていましたが、フランス菓子ではアーモンドを使用しているお菓子がたくさんあったのですね。
可愛いものが好きな方にはマカロン、アーモンドとキャラメルが好きで歯応えを求める方にはフロランタン、軽い食感が好きな方にはラングドシャ、どっしり重くてもOK!な甘党さんにはクイニーアマン、大人の味覚をお持ちの方にはカヌレ、異文化を楽しみたい方にはガレット・デ・ロワがオススメです!
お気に入りの焼き菓子は見つかりましたか?
私はもちろんフィナンシェです!