あの洋菓子はどこから来たの?フランス菓子の出身地

フィナンシェをこよなく愛する♡フィナンシェ好きのHARUKAです。
フィナンシェはフランスのお菓子ということは皆様も周知の事実かと思います。
フランスのお菓子も日本のお菓子同様、いろいろな地方の郷土菓子であったりもします。
今回はフランスの地域ごとの美味しい伝統菓子をまとめてみました。日本でも買える美味しいお菓子を食べて旅行気分を味わいましょう。
ロレーヌ

ロレーヌ地方は。パリからだと特急電車で2時間半ほどの緑豊かな田園地帯です。フランスの北にあり、ベルギーやドイツとの国境にあります。神聖ローマ帝国だったりドイツであったこともある地方です。有名な観光名所としては、世界遺産の「スタニラス広場」があります。
マドレーヌ

マドレーヌはバターの優しい風味とふんわり食感が魅力のフランス菓子です。
マドレーヌの起源はロレーヌ地方のコメルシーという小さな町で、フランス王ルイ15世の義父ロレーヌ公スタニスラスの晩餐会で、菓子職人急病により、急遽召使のマドレーヌさん(=女性の個人名)がピンチヒッターとして、取り急ぎ祖母に教わった焼き菓子を作りました。この焼き菓子は食通のロレーヌ公をうならせ、ロレーヌ公の実娘、王妃マリー・レクザンスカに送ったことで、ベルサイユ宮殿からパリ中にその美味しさが広まり、現在でも世界中から愛される焼き菓子となりました。
ヴェジタンティーヌ

ロレーヌ地方のサント・マリー修道会(修道女の「ヴィジタンド会」)によって考案されました。フィナンシェの原型ともいわれており、その配合はフィナンシェとほぼ一緒です。違いと言えば、卵白を泡立てるか否かのみです。
ブルターニュ

ブルターニュはフランス北西部の英仏海峡と大西洋に突き出た半島で、海に囲まれた美しい景観の町です。有名な観光地としては、「モン・サン=ミッシェル」「サン・マロ」などがあります。かつてはブルターニュ公国として独立していた地域です。
ガレット・ブルトンヌ(Bretonne)

ガレット・ブルトンヌ(Bretonne)は名前のとおりブルターニュ地方で作られる有塩バターをたっぷりと使った円盤型の厚焼きサブレです。濃厚なバターによるザクザク食感と、名産の塩のしょっぱさが融合した特徴的なお菓子です。
もともとはブリテン島(イギリス)から逃げてきたケルト人がイギリスの銘菓「ショートブレット」を伝えました。それにブルターニュ地方名産の有塩バターが組み合わさり、ガレット・ブルトンヌ(Bretonne)となりました。
クイニーアマン

クイニーアマンは1860年頃、イヴ=ルネ・スコルディアというパン職人によって生み出されました。ブルトン語で「クイニー=お菓子」「アマン=バター」という意味になり、名前の通りバターをたくさん使用した菓子パンです。日本でも平成に大ブームになりましたね。
ボルドー

ボルドーはボルドーワインの産地として有名な地域です。パリからだと特急列車に乗って2時間ほどの距離です。観光名所としては、世界遺産の「サン・ミシェル大聖堂」「サン・タンドレ大聖堂」などがあります。
カヌレ

カヌレは外側がカリッと固く、内側はもっちりと柔らかい食感が特徴のフランス菓子です。日本でも何年かに一度大ブームを起こす人気のスイーツ。そんなカヌレの本場はワインで有名な街・ボルドー。カヌレの歴史はワインと共にあると言っても過言ではありません。当時のワインを作る過程で卵の白身が大量に必要だったのですが、黄身があまります。余分な黄身をどうにか出来ないかと生まれたのが、このカヌレなのです。
ロワール

ロワール地方はフランス有数のワインの産地です。パリからだと電車で2時間ほどで行けるので、日帰りで行く方も多いのではないでしょうか。有名な観光地は何と言っても世界遺産の「ロワールの古城」ですね。
タルト・タタン

19世紀のロワール地方のラモットブーヴロンという町のタタン姉妹がりんごのタルトを作ろうと思ったのに、うっかりタルト生地を敷き忘れて、あわててタルトを上から被せて焼いて、ひっくり返したら焦げ目も美味しいタルトになりました!という奇跡のケーキです。
プロヴァンス

プロヴァンスはフランス南東部に位置する地方の名前です。パリからだと特急列車で5時間半ほど。フランスも広いですね。温暖な気候で夏のリゾート地としても大人気です。古代ローマ人がこの地域を「ローマの属州」という意味の「プロヴィンキア・ロマーナ」と呼んだことが名前の由来だそうです。美しいビーチ、ゴッホが描いた「アルルの跳ね橋」や世界遺産「ポン・デュ・ガール」といったローマ時代の水道橋などが有名です。
カリソン

この爽やかな名産菓子のカリソンは、すり潰しアーモンド+メロンやオレンジの砂糖漬がまるで生地みたいに見える爽やかな砂糖菓子です。
パリ

フランスの首都、花の都パリ!日本から飛行機で直行便でも15時間ほど。
フランス最大の都市であり、日本人の行きたい旅行先ランキングにも常に上位に君臨しています。有名な観光地としては、やはり「エッフェル塔」や「ルーヴル美術館」などでしょうか。ベルサイユ宮殿は少し遠かった印象です。
フィナンシェ

パリを代表するお菓子はそう、このブログのタイトルでもあります「フィナンシェ」!!!
諸説ありますが、ロレーヌ地方で生まれたヴィジタンティーヌを下に、パリのサン=ドゥニ通りという金融街の近くにお店を構える菓子職人のラヌさんが、ヴィジタンティーヌを元に、金融街で働く人にとって縁起の良い金塊・金の延べ棒をイメージした長方形のお菓子を「フィナンシェ」と名を変えて売り出して大ヒットしたことで現在にも続くフィナンシェは育ったのでした。
詳しくは「フィナンシェとは?フィナンシェとマドレーヌの違いも徹底解説」もご覧ください。
まとめ
以上、フランスの郷土菓子でした!
円安で海外旅行も行きにくいですが、フランス菓子をいくつか買って、フランス旅行気分を味わってみるのはいかがでしょうか?私は旅行よりもスイーツ派、花より団子でございます。



