トレンドお菓子の変遷

こんにちは。フィナンシェをこよなく愛する♡フィナンシェ好きのHARUKAです。

スイーツ界では、定期的にスイーツブームがやってきます。毎回そのスイーツ欲しさに、大行列ができるほど流行るお店が登場します。次は何のスイーツが流行るんだろうと毎年ワクワク(❁´◡`❁) しかしその流行りすたりの早さには毎度驚かされますよね!我が国日本の特有の不思議な文化なのでしょうか?毎年とあるお菓子が大流行し、いつの間にか忘れ去られていますね。

今回は昭和まで遡り、我が国日本の流行りのお菓子の変遷をまとめてみました!

昭和

昭和40年代(1960年代):レモンケーキ

レモンケーキ

レモンケーキ型が開発されたことにより、様々なお菓子屋さんでレモンケーキが作られるようになりました。レモンの形をした可愛らしいスイーツで、お土産用に大人気になりました。レモンの香料を使用したシンプルな生地に、ホワイトチョコレートをコーティングしたものが当時は主流でした。

1960〜70年代:ホットケーキ

ホットケーキ

今では手軽なお家おやつの定番です。元々は明治時代に「薄餅」という名前で日本に紹介され、「ハットケーキ」と名付けられて流行しました。ふっくらとした厚みがあり、バターやメープルシロップと一緒に食べるあたたかいおやつです。

1930年代に家庭でも作れるようにと、無糖のホットケーキミックスが販売されましたが、浸透しませんでした。1960年頃に各メーカーが加糖のホットケーキミックスを販売したところ、大ブームとなりました。

英語では「パンケーキ(Pancake)」です。「フライパン=Pan」なので、フライパンで作るケーキということになります。平成後期に「パンケーキ」が別途流行りますが、日本では「パンケーキ」と「ホットケーキ」の間に明確な区別はないようです。

私の中でのイメージは厚焼きで固めのパンケーキ+バターとメープルが「ホットケーキ」で、ふわふわに焼いたパンケーキ+フルーツ+生クリームでデコデコにデコられているのが「パンケーキ」と思っているのですが、みなさんはいかがでしょうか?

1977年(昭和52年):クレープ

原宿の代名詞とも言えるクレープですが、元々はフランス・ブルターニュ発祥のパンケーキの一種でした。

フランスのクレープ
フランスのクレープ

フランスのクレープはクレープ生地に粉砂糖をまぶして、バターを置いただけ、場合によってはヌテラをかけただけなどのシンプルなものですが、

日本のクレープ
魔改造された日本のクレープ

日本のクレープは生クリームやフルーツ、アイスなどモリモリデコデコのスイーツに日本人による魔改造によって変貌させられてしまいました。魔改造された日本のクレープは、1976年〜オープンした原宿のマリオンクレープがクレープブームに拍車をかけました。

1984年(昭和59年):アイスクリーム

アイスクリーム

みんな大好き♡ハーゲンダッツの店舗がオープンしました。当初は高級アイスクリームとして君臨していましたが、スーパーやコンビニなどでも販売されるようになり、そのクオリティーの高さが知られて、庶民にも大人気になりました。

平成

1990年(平成2年):ティラミス

ティラミス

マルカポーネチーズと他のチーズを合わせたクリームを、エスプレッソなどのコーヒーやリキュールをかけたスポンジケーキに挟み、ココアパウダーを振った生菓子(イタリア料理)、 日本では1989年に大流行しました。

私が数年前にイタリアで食べたティラミスは日本のティラミスと違って、もっとずっしりと重たいクリームチーズ感がありました。また食べたいです♪

1992年(平成4年):タピオカ(第一次)

第一次タピオカブーム


タピオカとは熱帯地方のキャッサバの根茎から製造した澱粉(デンプン)のことです。

エスニック料理や東南アジア旅行が大ブームだった頃に、第一次タピオカブームが起こりました。写真の見た目が令和に流行った台湾式のタピオカとは異なりますね。当時は小粒で白いタピオカをココナッツミルクに浸して食べるタピオカココナッツミルクが定番でした。

これは最近でもタイ料理のランチセットについてくるタイプですね。タピオカだとは思っていませんでした!

1993年(平成5年):ナタデココ

ナタデココ

フィリピン伝統のスイーツであるナタデココはコリコリの食感が特徴のデザートです。コリコリした食感は食物繊維です。ココナッツの実に入っている水分に「ナタ菌」という菌を入れて発酵させて作った発酵食品です。ナタ菌を入れるとココナッツの水が固まっていき厚みが出てきたら、カットして完成となります。

ナタデココはスペイン語で「ココナッツウォーターの上澄み」という意味になるそうです。元々1970年代に輸入が始まっていたのですが、ブームになったのはその20年後になります。ファミレスがナタデココをメニューに加えたことがきっかけとなり、テレビで「低カロリーの不思議な食感の食べ物」として紹介されて、流行に火がつきました。

1994年(平成6年):パンナコッタ

パンナコッタ

牛乳、生クリーム、砂糖を冷やして固めた、プリンのような優しい食感のスイーツです。当時、1990年代はイタ飯(イタリア料理)ブームでした。そして作り置きのできるパンナコッタを作る店が多かったため、自然とブームに火がついていきました。

1995年(平成7年):生チョコ

チョコレート

今では定番となった生チョコですが、板チョコのように固い食感が当たり前の当時のチョコレート界に、突然現れたとろける食感の生チョコレートの登場はとても衝撃だったことでしょう。平成7年に北海道のロイズが大量生産し、一気にブームに火がつきました。新鮮な生クリームを贅沢に使った生チョコが、舌の上ですっと溶けていく食感がたまりませんね。

1996年(平成8年):ミルクレープ

ミルクレープ

日本のイタリアンシェフがラザニアに感銘を受け、開発された日本生まれのスイーツです。ドトールが売り出し大ヒット商品となりました。

1997年(平成9年):ベルギーワッフル

ワッフル

ベルギーワッフル専門店のマネケンの創業者は新しい味を求めてヨーロッパ各国を巡り、ベルギーのカフェでワッフルを見つけました。平成9年に渋谷店をオープンし、日本でワッフルブームがおこりました。

1998年(平成10年):クイニーアマン

クイニーアマン

独特のサクッとした食感とバターの風味が美味しいフランス・ブルターニュの伝統菓子・クイニーアマンは1998年に熱狂的なブームとなりました。セブンイレブンが菓子パンとして販売したことがきっかけだそうです。

1999年(平成11年):エッグタルト

エッグタルト

ペストリー生地の器にエッグ・カスタードをのせて焼いたポルトガル発祥のカスタードタルトです。ポルトガルの植民地であったマカオへ、さらに香港にも伝わって、中華圏での名物にもなっています。日本ではプランタン銀座が見つけて、デパ地下で販売したところ、大ブームとなりました。

2000年(平成12年):パティシエブーム

パティシエ

フランス語で菓子職人を意味する「パティシエ」という言葉が、メディアでもてはやされ、日本中に普及しました。この頃の子供の将来なりたい職業ランキングは常にパティシエでした。今でもテレビで有名なパティスリーのパティシエ・シェフたちはこの頃に頭角をあらわしたのです。

2001年(平成13年):クリームブリュレ

クリームブリュレ

カスタードプリンの表面をバーナーで焼いたようなお菓子です。表面はカチカチで、中身はトロトロしていて美味しいです。

1991年頃にフランスから日本に伝わりましたが、そこまで知名度は上がりませんでした。2001年にフランス映画「アメリ」が公開されると、空前の大ブームとなりました。主人公の女の子がスプーンでクリームブリュレの固くなっている表面を割るシーンがあります。

2002年(平成14年):マンゴープリン

マンゴープリン

香港の大人気デザート専門店が東京進出したことで、マンゴープリンが大ブームとなりました。「プリン」という名称ですが、本来のプリンのように鶏卵を使用せずにゼラチンで固めるのが一般的なので、実際はフルーツゼリーの一種ともいえます。

2003年(平成15年):ニューヨークチーズケーキ

ニューヨークチーズケーキ

焼き上げて作るベイクドチーズケーキの1種であるニューヨークチーズケーキ、オーブンできつね色になるまで焼きあげるベイクドチーズケーキに対して、ニューヨークチーズケーキは小麦粉をほとんど使用せず、湯煎焼きにするという違いがあります。

2004年(平成16年):マカロン

マカロン

 「ピエール・エルメ」や「サダハル・アオキ」などの洋菓子店が日本にオープンしたことでフランス菓子に注目が集まりました。中でも見た目が可愛いマカロンは可愛いものが大好きな人々を夢中にさせるスイーツです。

2005年(平成17年):フルーツタルト

フルーツタルト

フルーツタルト専門店のキルフェボンの見た目も可愛らしいフルーツタルトがテレビで紹介されると、人々は大行列で押し寄せました。テレビの威力ってすごいですね。

2006年(平成18年):生キャラメル

生キャラメル

2006年北海道紋別郡興部町のノースプレインファームが牛乳消費の低迷を打開するため、牛乳の消費拡大を目指して開発した。原料に生クリームを多量に使い、新鮮さをイメージするために「生キャラメル」と名付けられました。芸能人の花畑牧場の方が知名度が高い。爆発的なヒットとなり、当時は入手困難になっていましたね。

2008年(平成20年):タピオカ(第二次)

第二次タピオカブーム

第一次タピオカブームから16年後に台湾式のタピオカミルクティーが大ブームになりました。台湾のタピオカブランドが次々と日本上陸、人気を獲得すると、各日本のメーカーも追従する形で一気に大増殖を果たしました。台湾式は黒い大きめのタピオカを使っています。

2009年(平成21年):ロールケーキ

ロールケーキ

コンビニスイーツ戦国時代です。専門店に引けを取らないほどのスイーツが販売され話題になりました。特にひと巻き型のロールケーキが人気で、一人用に切られた状態で販売されていました。さらに「スプーンで食べるロールケーキ」という新感覚も人気の一因でした。

そういえば…2009年にローソンのプレミアムロールケーキ買いまくってた記憶があります。

2010年(平成22年):生カステラ

生カステラ

生カステラとは、外は普通のふわふわのカステラなのに、中はしっとりと「生」感のあるカステラのこと。使用する材料は同じですが、生カステラは焼く段階で半熟になるように計算して作り必要があります。とろける味わいが美味しいと爆発的に広がりました。

生カステラもですが、この時期は「生」とつくものが流行っていましたね。生プリン、生ドーナッツ、生チーズケーキなどの半熟系スイーツが人気でした。

2011年(平成23年):パンケーキ

パンケーキ

世界一美味しい朝食といわれたオーストラリアの「bills(ビルズ)」やハワイの「Eggs ‘n Things(エッグスンシングス)」などを筆頭に東京に外資系の行列のできるパンケーキ屋さんが乱立していました。パンケーキの上にたくさんのフルーツと山のように盛られたホイップクリームが特徴です。

私も2011年の夏に暑い中、日傘を刺して4時間以上並びました。今となっては良い思い出ですね。

2012年(平成24年):バームクーヘン

バームクーヘン

焼きたて&切り立てのふわふわバームクーヘンを店舗販売する専門店が大人気になりました。

2013年(平成25年):ポップコーン

ポップコーン

なんとポップコーンです。原宿・表参道で行列ができていましたね。キャラメルポップコーンが流行っていました。

2014年(平成26年):カップケーキ

カップケーキ

アメリカの映画やドラマで登場する可愛い見た目のカップケーキが日本でも流行しました。続々とニューヨークやロンドンから出店が続き、あまりにも可愛い見た目のカップケーキにみんな夢中になりました。 カラフルなパステルトーンのクリームや、いちごやチョコレートなどいろいろなものをのせてデコレーションしたりといった見た目の楽しさも魅力ですね。

2015年(平成27年):かき氷

かき氷

昔ながらのかき氷ではなく、モリモリの氷に鮮やかなシロップとカラフルなフルーツやアイスなどがのった高級かき氷が流行りました。どこのかき氷屋さんも行列でなかなか入れなかった苦い思い出があります。

2016年(平成28年):チーズタルト

チーズタルト

焼きたてチーズタルト専門店が次々オープンしました。

2017年(平成29年):フルーツサンド

フルーツサンド

断面の美しさによってSNSを中心に大ブームとなりました。カットした断面がきれいな食べ物に「#萌え断」のハッシュタグをつけてSNSに投稿することも流行り始めました。生クリームとフルーツとサンドイッチパンの相性は最高ですね。

2018年(平成30年):タピオカ(第三次)

第三次タピオカブーム

タピオカのテーマパークが期間限定でオープンしたり、「タピる」「タピ活」などの流行語も生まれました。10年前(2008年)よりもカラフルなタピオカが増え、バリエーションも豊かになりました。この頃LCC(格安航空会社)が増え、台湾に行きやすくなったことから、台湾ブームも起こっていました。何よりも第三次タピオカブームの発生要因といえるのは、SNS映えです。タピオカの写真またはタピオカと自分の写真をとってインスタに投稿することが大ブームでした。

2019年(平成31年):バスクチーズケーキ

バスクチーズケーキ

焼き上げて作るベイクドチーズケーキの1種であるバスクチーズケーキ、使用されるクリームチーズの量が多く、高温短時間で焼き上げるため、中は半熟気味のクリーミーな生地になり、外は砂糖がカラメル化した結果、カリッとした黒い表面になります。名前の由来はスペイン北部のバスク地方のラ・ビーニャというレストランで出されていたチーズケーキに惚れ込んだ日本人(バスクケーキ専門店ガスタのシェフ)が頼み込んで正式継承をした製法を用いたチーズケーキに「バスクチーズケーキ」と名付け、日本で広く知られるようになったようです。

その後ローソンがバスクチーズケーキを独自開発し、コンビニスイーツとして売り出したため、全国区に人気が広がりました。

令和

2020年(令和1年):トゥンカロン

トゥンカロン

トゥンカロン(뚱카롱)とは、韓国発祥のスイーツです。韓国人も魔改造するんですね。「太ったマカロン」という意味があるようです。韓流ブームで渡韓する人が増えたためでしょうか?SNS映えする韓国スイーツやグルメが、よくテレビでも紹介されていました。

2021年(令和2年):マリトッツォ

マリトッツォ

マリトッツォは、丸く柔らかいブリオッシュのようなパンに切り込みを入れて、たっぷりの生クリームを挟んだスイーツです。

2022年(令和3年):カヌレ

カヌレ

ここまでご紹介できませんでしたが、実はカヌレブームは2度目だったそうです。最初の日本でのブームは1990年代でした。ティラミスやパンナコッタに次ぐ新しいスイーツとして人気となりました。20年以上の時をへて、その人気は再燃したようです。

サイズが小さめで可愛らしいカヌレはSNS映えスイーツとして人気となりました。さらにこの第二次カヌレブームでは、伝統的なカヌレだけでなく、チョコレートコーティングしたものや、クリームやフルーツ・ナッツなどでデコレーションされたものなど、アレンジカヌレが映えるとして喜ばれたようです。

まとめ

こうして見てみると、懐かしいお菓子がたくさんありましたね!今では流行りの域を超えて、定番化しているものも多くありますね。

・・・てかフィナンシェは!?ブームになったことないんですね。信じられない!!

フィナンシェ

令和の次世代のブームはきっとフィナンシェ!!!ということで、今後もフィナンシェを食べ続けていきたいと思います(^0^)

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