こんにちは。フィナンシェをこよなく愛する♡フィナンシェ好きのHARUKAです。
フィナンシェはもちろんフランス生まれですが、私たちが同じように外国のものだと思い込んでいる洋菓子はたくさんあるようです。(前回の記事で調べ物をしているときに知りました。)それでは今回は日本発祥の「洋」菓子について、ご紹介していきたいと思います。
1.ショートケーキ
みんな大好きショートケーキ!ほとんどのケーキ屋さんでもショートケーキは不動の人気ナンバーワンだと思われます。ふわふわスポンジに生クリームとフルーツをはさんで、たっぷりの生クリームとフルーツをのせたこの洋菓子の王様は実は日本発祥のお菓子なのです。
アメリカにも「Short Cake」というお菓子はありますが、私たちが想像するふわふわのショートケーキとは異なり、スコーンのようなビスケットのような焼き菓子で苺とクリームを挟んで、上もクリームと苺をのせたサクサク系のスイーツです。フランスにはショートケーキにあたるようなお菓子は存在せず、いちごのケーキのことはフレーズ(=苺)・バニーユと呼ぶようです。
日本におけるショートケーキの起源は、ぺこちゃんで有名な「不二家」が柔らかいものを好む日本人のために、アメリカの「Shortcake」をフワフワにしたのが起源とされる説と、コロンバン創業者がフランス菓子をアレンジしたなど諸説あります。どちらのショートケーキもカステラのようなスポンジ生地を使用していたようです。
2.スイートポテト
なんと!スイートポテトも日本発祥の洋菓子です。明治20年にサツマイモと卵と砂糖を混ぜて、サツマイモの皮に盛ったかたちのスイートポテトが存在していたようです。考案者は東京の菓子職人と言われていますが、個人特定にはいたっていないようです。また、残念ながら海外ではあまり浸透していないお菓子で、英語で「Sweet potate」は単にサツマイモを表します。
ちなみに現在のスイートポテトは基本のサツマイモ・卵(卵黄)・砂糖にバターや生クリームやカスタードを加えたものをパイ生地で包み込んで焼く製法に進化しています。ヘルシーに見えますが、カロリーは1個(50g)あたり110kcal程度です。しかし、サツマイモには食物繊維やカリウム、ビタミンCなどがたっぷり含まれているので、腸内環境を整えてくれたり、高血圧も予防してくれます。
3.ミルクレープ
ミルクレープはクレープと生クリーム、または、カスタードクリームを層にしてつくられているケーキです。日本のイタリアンシェフがラザニアに感銘を受け、開発された日本生まれのスイーツです。ドトールが許可を得て売り出して大ヒット商品となりました。「ミル・クレープ」とはフランス語で「千枚のクレープ」という意味ですが、写真を見ても分かるように、さすがに千枚は使われていません。10〜20枚程度です。似たようなケーキでミルフィーユというものがあります。ミルフィーユはフランス発祥のお菓子で、何層も生地を重ねて、間にカスタードクリームとフルーツを挟んだケーキ、「千枚の葉」を意味します。
4.レアチーズケーキ
1964年チョコレートケーキで有名なTOPSが生タイプのレアチーズケーキを販売しました。それまでのチーズケーキはよく焼くアメリカ式のベイクドチーズケーキが主流でした。レアチーズケーキはクリームチーズと生クリームをベースに、ゼラチンを加えて冷やして固めることによって、やわらかな口当たりが実現しました。
5.スフレチーズケーキ
ふわふわのスフレチーズケーキは日本ではよく見るチーズケーキですが、海外ではあまりないタイプです。卵白を泡立てて焼くことにより口解けのよいスポンジタイプのチーズケーキが出来上がります。海外では「ジャパニーズチーズケーキ」や「ジャパニーズ コットン チーズケーキ」などと呼ばれており、スフレチーズケーキで有名な「りくろーおじさんのチーズケーキ」は観光客に大人気みたいですね。
6.ホットケーキ
元々は海外のパンケーキが日本に伝わったものですが、1923年に東京のデパートの食堂で「ハットケーキ」の名前で売り出されたのが始まりとされています。アメリカのホットケーキ(パンケーキ)は日本のものよりも薄いパンケーキが何枚も積み重ねられています。イギリスのパンケーキはもはやクレープのような薄さです。バターにメープルシロップをかけるのはアメリカ・カナダと同じですが、このふわふわ厚みのあるホットケーキは日本風ともいえましょう。海外からは「ジャパニーズパンケーキ」と呼ばれることもありますが、「ジャパニーズパンケーキ」はお好み焼きを指す方が多いです。
7.生チョコ
1988年に横浜のショコラトリー、シルスマリアというお店が生チョコを開発しました。当時のチョコレートは板チョコレートをはじめ、ナッツやビスケットにチョコレートをかけたお菓子など、固い食感のものが主流でした。その頃チョコレート専門店で販売され始めていたボンボンショコラやトリュフも、内側のやわらかいガナッシュをチョコレートでコーティングしたもので、外側は固かったのです。オーナーシェフは「トリュフの中身だけを食べさせる」ことを思いつき、チョコレートや生クリームの種類、固さや粘り気を調整して「生チョコレート」を完成させました。その生チョコの特許をあえて取得せず、レシピを公開して日本に生チョコを浸透させました。
8.コーヒーゼリー
コーヒーと砂糖とゼラチンで作ったゼリーで生クリームをのせて食べることが多いですね。1914年(大正3年)に新聞にレシピが紹介されました。外食としては1960年代に販売、スーパーで一般的に販売されるようになったのは1970年代だったようです。日本生まれとされていますが、1817年に出版されたイングランドの本にそのレシピが掲載されていたようです。アメリカの会社がアメリカでコーヒーゼリーの販売を試みたようですが、あまり人気が出なかったそうです。ちなみにスタバのコーヒージェリーフラペチーノは日本限定商品のようで、日本人のコーヒーゼリー愛がすごいですね。
9.プリンアラモード
プリンはフランスのお菓子ですが、プリンアラモードは日本生まれの洋菓子で、今では喫茶店やファミレスのデザートとして定番化しています。戦後の横浜のホテルニューグランドにて、顧客であるGHQの奥様をおもてなしするために考案されたデザートのようです。「アラモード」はフランス語で「流行の」や「オシャレな」という意味を持ちます。
10. 黄色いモンブラン
黄色いモンブランも日本発祥?日本人によってアレンジされたケーキです。元々はフランスとイタリアで生まれたお菓子でした。自由が丘のモンブランという洋菓子店の創業者がフランスへ登山旅行をした際に、最高峰の山であるモンブランを見て感動したため、店名がモンブランになったようです。また現地で食べたモンブラン(ケーキ)にも感動し、自分の店で出したいと考えたそうです。日本で売るために日本人好みの味・食感にアレンジを加えました。おせちの栗きんとんと同じように甘露煮の製法でマロンペーストを作りました。そのため日本のモンブランは黄色くなりました。
もともとフランスにあったモンブランはマロングラッセを作る手法でマロンペーストを作るため、茶色いモンブランです。
まとめ
実は日本発祥だった洋菓子をまとめてみました!
- ショートケーキ
- スイートポテト
- ミルクレープ
- レアチーズケーキ
- スフレチーズケーキ
- ホットケーキ
- 生チョコ
- コーヒーゼリー
- プリンアラモード
- 黄色いモンブラン
私もショートケーキやチーズケーキなどのケーキ系は日本発祥だとは思っていませんでした。どの国発祥でも美味しいものは美味しいですけどね!今後も日本発祥の新しいスイーツは生まれるのでしょうか?とても楽しみですね!