こんにちは。フィナンシェをこよなく愛する♡フィナンシェ好きのHARUKAです。
フィナンシェの重要な材料・アーモンドについてですが、「アーモンドプードル」だったり「アーモンドパウダー」だったりと違うものなのか、何なのかよく分からない方も多いのではないでしょうか?
フィナンシェの定義に【焦がしバター+卵白+アーモンドプードルを使用した焼き菓子】というものがあります。
そこで今回は、アーモンドプードルとは何なのか、アーモンドの役割とその効果、使い方について幅広くご紹介します。
アーモンドプードル(=アーモンドパウダー)
アーモンドプードルとは
「アーモンドプードル」とは、生のアーモンドを細かく砕いて粉末状にしたものです。
「アーモンドパウダー」とは、アーモンドプードルを英語にしたもので、全く同じものを指します。「プードル」はフランス語で「粉末=パウダー」を意味するようなので、「アーモンドプードル」も「アーモンドパウダー」も同じものです。フランス語か英語かの違いですね。ちなみに本来フランス語のアーモンドは「アマンド」のようなので、英仏折衷の謎の和製仏語(日本語)です。
アーモンドプードルの種類
①皮がないもの
淡いベージュ色の見た目が特徴で、幅広いお菓子に使用可能です。繊細な香りと味わいがあり、アーモンドの色や風味がお菓子に影響を与えにくいので、茶色くないマカロンや、アーモンド以外の香りを楽しむお菓子には、皮がないアーモンドプードルの方が適しているようです。
②皮があるもの
茶色い粒が特徴で、フィナンシェやクッキーなど、アーモンドの風味や食感をしっかりと際立たせたい時に効果的です。アーモンドを皮ごと粉砕しているので、アーモンドのコクや香ばしさが際立っています。皮の茶色い色が混じるので、色のついた粉になります。(ちなみにこの参考写真はローストもしていると思われます。)
アーモンドプードルの役割
①サクサク食感
小麦粉と違ってグルテンを含まないので、ホロっと崩れるような食感に仕上がります。(グルテンはクッキーなどを固くします)
そう!フィナンシェにはかかせない、あのサクサク食感を作り出します!
②しっとり感
アーモンドには油脂分が豊富なため、生地がしっとりと仕上がります。
そう!フィナンシェの内側に必要な、あのしっとり感を作り出すのです!
③リッチな風味とコク
小麦粉のみのお菓子には出せない、芳醇な風味が出ます。アーモンドはヨーロッパでは古くからお菓子作りに重宝され、伝統菓子には欠かせません。
そう!フィナンシェはアーモンドプードルを利用したフランスの伝統菓子なのです!
アーモンドプードルの使い方
小麦粉を使う焼き菓子を作る際に、小麦粉の量の10~30%くらいをアーモンドプードルに置き換えて使用します。
アーモンドプードルを使ったお菓子
アーモンドプードルを使った美味しいお菓子はたくさんあります。ここでは有名な3つのみのご紹介です。
フィナンシェやマカロンについての説明は「フランスの代表的なお菓子15選!食べたいお菓子が見つかる」でも詳しくのせていますので、よろしければご覧ください^^
フィナンシェ
「アーモンドプードル+卵白+焦がしバター+薄力粉」などで作られるフィナンシェは、表面はサクッとしているのに、中はアーモンドプードル効果でしっとりとする二つの食感が楽しめるシンプルな焼き菓子です。焦がしバターの芳醇な風味もたまりません。
フィナンシェについては、「フィナンシェとは?フィナンシェとマドレーヌの違いも徹底解説」でも詳しくのせていますので、よろしければご覧ください^^
マカロン
「アーモンドプードル+卵白+粉砂糖」などで作られる甘いマカロンの生地は、軽くて口溶けがよく様々なフレーバーを楽しめます。マカロン生地でガナッシュクリームやジャムなどを挟むことによって、外側はサクッ!内側はねっとりとした食感になっています。
タルト生地
「バター+全卵+小麦粉+砂糖」などで作られるタルト生地ですが、アーモンドプードルを入れることによって、よりサックリとした食感になるので、入れている場合が多いようです(入れなくてもタルトの定義には反しません)
その他:アーモンドについて
アーモンドの栄養価(100gあたり)
エネルギー | 609kcal |
水分 | 4.7g |
たんぱく質 | 19.6g |
脂質 | 51.8g |
炭水化物 | 20.9g |
灰分 | 3.0g |
無機質(カルシウムなど) | 1.8g |
ビタミンA | 25μg |
ビタミンE | 31mg |
ビタミンB1 | 0.20mg |
ビタミンB2 | 1.06mg |
ナイアシン | 3.6mg |
ビタミンB6 | 0.06mg |
葉酸 | 65μg |
パントテン酸 | 0.49mg |
カロリーは高いですが、その大部分は健康的な脂質とたんぱく質から出来ています。アーモンドは食物繊維も豊富で、満腹感を感じやすく、適量を食べることによって、カロリーとは裏腹にダイエットにも役立ちます。
アーモンドの効果
①【便秘改善】食物繊維
アーモンドには食物繊維がたっぷり含まれています。そのため腸内環境を改善します。食物繊維は便の材料になったり、善玉菌(特に腸内環境を改善してくれる「ビフィズス菌」など)の餌となりその増殖を助けます。善玉菌が増えると、腸内環境が改善し、便秘解消のサポートをしてくれます。
②【肥満・生活習慣病の予防、心臓病リスク低下】不飽和脂肪酸(オレイン酸・リノール酸)
アーモンドには不飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。それによって心臓病リスクを低下させる可能性があるとされています。アーモンドが豊富に含む「オレイン酸」は、悪玉コレステロールを減らす効果が期待でき、動脈硬化のリスクが低下します。さらにアーモンドには血圧を低下させる「リノール酸」も多く含まれており、これらの成分が、心臓病リスクを低下させる可能性を持つと考えられています。併せて①にもあげました食物繊維は肥満や生活習慣病を改善する効果もあるようです。
③【美容効果】ビタミンE
・ニキビ改善
アーモンドはビタミンEを豊富に含む食品です。ビタミンEは、活性酸素の影響を受けやすい細胞を保護する強力な抗酸化作用を持っており、肌の健康を向上させ、ニキビの発生リスクを低減させます。
・シミ&シワの予防改善
アーモンドはビタミンEを豊富に含む食品です。ビタミンEは、紫外線ダメージから肌を守ります。
アーモンドミルク
アーモンドといえば、アーモンドミルクを忘れてはいけません。
アーモンドミルクとは、アーモンドと水から作られる白いドリンク。さらりとしていてまろやか、クセのない味で飲みやすいドリンクです。「ミルク」とつきますが、牛乳と違って乳成分は含まれておらず、牛乳や豆乳よりも低カロリーで、豆乳に続く「第3のミルク」として注目されています。
私ごとですが、よくスタバのカスタムで通常ミルクからアーモンドミルクに変更してます♪
アーモンドの花
アーモンドの木は春になると桜に似た可愛らしいピンクの花を咲かせます。ヨーロッパでは桜の代わりにこのピンクの花が咲き誇り、ゴッホも「花咲くアーモンドの木」という有名な作品を残しました。
まとめ
今回はアーモンドプードルとは何なのか、その役割と効果についてお話いたしました。
簡単にまとめると下記のとおりです。
①「アーモンドプードル」も「アーモンドパウダー」も同じもの!
② アーモンドプードルを入れることによって、生地がサクサク・フワフワでリッチな食感になる!
③ アーモンドには栄養がたくさん含まれており、便秘改善・肥満&心臓病予防・美容効果がある
私の大好きなサクサクふわふわのフィナンシェの食感を出すには、このアーモンドプードルが絶対不可欠ということですね^^そしてアーモンドは健康に良いので、これからもどんどんフィナンシェ道を極めていきたいです!